はじめに
2025年4月、トランプ前大統領による相互関税の再提案をきっかけに、マーケットは一時的にリスクオフムードに包まれました。日本株も影響を受ける中、比較的値動きが安定し、景気後退局面でも強い銘柄に注目が集まっています。
本記事では、相互関税などの外部リスクの影響を受けにくい「ディフェンシブ銘柄」を中心に、今投資を検討したい日本株5選をご紹介します。
ディフェンシブ銘柄とは?
ディフェンシブ銘柄とは、景気の影響を受けにくく、安定した業績や配当を持つ企業群を指します。
代表的な業種は以下のとおり:
- 医薬品
- 食品
- インフラ(電力・ガス)
- 通信
- 生活必需品
これらは人々の生活に欠かせない商品やサービスを提供しており、景気後退時でも需要が大きく落ち込まないため、株価の下落リスクも相対的に小さいとされています。
今注目のディフェンシブ日本株5選(2025年版)
1. 花王(4452)
- 業種:化学・生活用品
- ポイント:安定した業績・高いブランド力・配当利回り約2.4%
- 家庭用品を中心にグローバル展開。円安の恩恵も受けやすい。
2. NTT(9432)
- 業種:通信
- ポイント:国内通信の安定収益基盤・自社株買いも魅力・配当利回り約3.6%
- デジタル社会のインフラ企業。大規模な投資で将来の成長も期待。
3. 中部電力(9502)
- 業種:電力
- ポイント:インフレに強い料金体系・安定配当・配当利回り約3.7%
- 再エネ事業にも注力。政策面からも注目されやすい。
4. 日本たばこ産業(JT 2914)
- 業種:食品・たばこ
- ポイント:高配当(5%超)・為替メリットもあり・配当利回り約4.77%
- 海外収益比率が高く、円安局面での業績押し上げに期待。
5. ユニ・チャーム(8113)
- 業種:日用品・衛生用品
- ポイント:新興国での成長性・ヘルスケア需要の高まり・配当利回り約1.5%
- ベビー・介護用品で需要が底堅い。
投資時の注意点
- ディフェンシブ=必ずしも"株価が下がらない"わけではない
- 政策変更や為替影響など、リスクはゼロではない
- 成長性よりも"安定性"を重視した戦略になる
中長期目線での分散投資が基本です。
まとめ
相互関税や地政学リスクが意識される局面では、ディフェンシブ銘柄への資金シフトが起こる傾向があります。
特に2025年は不透明なイベントが続くため、今こそポートフォリオの一部にディフェンシブ銘柄を加えることが重要です。
次回は「総合商社は割高?まだ狙える3つの理由と注意点」についてお届けします。