
はじめに
確定拠出年金(DC)に加入しているけれど、「会社に言われるまま加入しただけで、運用は放置している」という方は多いのではないでしょうか?
実は、DCを放置すると大きな損をする可能性があります。なぜなら、運用の仕方によって将来の受取額が大きく変わるからです。
本記事では、確定拠出年金を放置するとどうなるのか、賢い運用方法や商品の選び方について解説します。
確定拠出年金を放置するとどうなる?
1. 元本保証商品では増えない
確定拠出年金では、定期預金や保険といった元本保証型の商品を選べます。しかし、
- 金利が低いため、ほとんど増えない
- 物価が上がると実質的に価値が目減りする
といったリスクがあり、老後資金を効率的に増やすことができません。
2. 運用商品が手数料の高いものになっている可能性
企業型DCの場合、会社が初期設定した商品に自動的に投資されていることが多いです。しかし、
- 信託報酬(手数料)が高い投資信託を選ばされている可能性がある
- 低コストのインデックスファンドを選べば、長期的なリターンが改善する
ため、一度自分の運用商品をチェックすることが重要です。
3. 資産の増え方に大きな差が出る
仮に、30年間DCを運用し続けた場合の資産の差を見てみましょう。
- 元本保証(年利0.1%) → 約365万円(ほぼ変わらない)
- バランス型投資(年利3%) → 約582万円
- 株式インデックス(年利5%) → 約832万円
同じ金額を積み立てても、運用次第で将来の資産が2倍以上違ってくることがわかります。
賢い運用方法とは?
1. 低コストのインデックスファンドを選ぶ
確定拠出年金では、以下のような低コストのインデックスファンドが選べることが多いです。
- 国内株式(TOPIX・日経225)
- 海外株式(S&P500・全世界株式)
- バランス型ファンド(株式と債券のミックス)
長期運用では手数料が低いほど有利なので、信託報酬が0.1%~0.3%程度の低コストファンドを選びましょう。
2. リスク許容度に応じて資産配分を決める
DCの運用では、株式・債券・定期預金などの資産配分を決めることが重要です。
- リスクを取れる人(若年層・長期運用向き) → 株式80%、債券20%
- 安定運用したい人(50代以降) → 株式50%、債券50%
- リスクを抑えたい人 → バランス型(株式50%、債券30%、定期預金20%)
3. 定期的に見直しを行う
運用を始めたら、そのまま放置するのではなく、年に1回程度は見直しを行いましょう。
- 選んだファンドのパフォーマンスは適切か?
- 株式市場の変動に応じて配分を調整するべきか?
- 定年が近づいたらリスクを下げるべきか?
こうした点を定期的に確認することで、より効率的な運用ができます。
まとめ|今すぐできるアクション
確定拠出年金を放置していると、増えるはずの資産が増えないままになってしまいます。
✅ まずは自分のDCの運用状況を確認する ✅ 低コストのインデックスファンドを選ぶ ✅ リスク許容度に応じた資産配分を決める ✅ 定期的に見直しを行う
この4つのアクションを今すぐ実践すれば、あなたの老後資金はより効率的に増やせるはずです。
「まだ運用を見直していない」という方は、ぜひ今日から始めてみましょう!